2021年11月14日 fireflyからSilver Jubileeまで【BUMP OF CHICKEN】

Silver JubileeBUMP OF CHICKENが今夜やっていた配信ライブのタイトルであり、来年予定されている有観客ライブのタイトルでもある。

BUMP OF CHICKENのこと、ずっと好きだ。ずっと同じだけ好きで居続けられている訳ではないと思うけれど、離れても必ず戻ってくる場所で在り続けている。なんかもう、みんなバンプのこと大なり小なり好きだろうと思って、話題にあげる頻度は高くないけれど。

初めてバンプを好きになったのがfireflyのリリースのときに出ていたSCHOOL OF LOCK!だから2012年9月11日だからもう9年以上経つ。そんなに!? 当時ホタルのことも気に入って、fireflyを聴き続けながらホタルにも関心を寄せていた。

SCHOOL OF LOCK!

学校にバンプ好きな人がいることがわかって、たくさん話した。ベスト盤を貸してくれたり、自分のなかのバンプを広げてもらったな。2016年のBFLYツアーでは一緒に日産スタジアムに行ってくれた。でももうそれから5年以上経つ。PONTSUKA!は2014年の藤くん誕生日企画(春眠暁を覚えず)あたりから、聞いたり聞き逃したりを繰り返してる。

それほどバンプのライブから遠ざかっていた私に、今日のSilver Jubileeの存在は大きかった。行くことを許してもらえなかったライブや、興味が逸れてしまっていて行く気になれなかったライブなど(それに時勢と活動休止)が重なって、それだけ時間が経ってしまっていた。
ライブに行きたい、と純粋にその感情が腹の底から湧きあがってくるのを感じるのが久しぶりで それを感じられたことがすごくうれしい。またこんな気持ちになれた!
配信リリースで1曲ずつ小出しにされるの、ラジオの新曲宇宙発オンエアーみたいなことじゃないとめったにすぐ聴けなくて、アリアくらいからバンプの最新についていくのが難しい感覚でいた。リボンを何度も聴いたことだけが自分にとって最新のバンプである期間がしばらく続いたあと、話がしたいよ新世界が最新である期間がしばらく続いた。aurora ark/aurora arcあたりは何となくただ流れてくる情報を眺めて 遠い出来事みたいに思っていた。ポンツカは相変わらず聞いたり聞かなかったり。聞きはじめたのに、寝落ちちゃって最後の結婚報告を聞き遅れたり…そしてちゃまの活動休止があり、3人だけのポンツカがあった。これは聞かないといけないかもしれない、と思い、お皿を洗いながら再生した。あの放送は痛みを伴っていて、藤くんが優しさと脆さの上に背負っている現状(普段はしないエゴサーチをするなど)と痛み、今後バンプがばらばらになってしまうかもしれないことを感じた恐怖からお皿を洗う手が止まり、ボロボロと泣きながら聞き終えた。怒りや悲しさからバンプを聴けなくなった人も散見されたけれど、私は寧ろバンプへの気持ちが戻ってきた。理屈はわからない。けれど、また過去を遡って聴くようになった。その時点ではaurora arc(←これどっちがどっちかいつもわからなくなるから毎回調べる)のなかで好きな曲を繰り返し聴いた。アルバムとしてというより曲として。アカシアがリリースされたタイミングあたりから、これまで聴けていなかった曲を聴ける心持ちに徐々になっていった。Flareを大事に大事に聴いたり、なないろの流れる朝ドラを何となく追ったりした。(登米の自然の描写のされ方が好きだった)Small Worldはまだ聴けていなかったけれど、このSilver Jubileeで初めて聴いた。途中、pinkieが頭をよぎったのはどちらも「変われなさ」について歌詞で言及しているからだったりするかもしれない。もっと聴いたら変わるかもしれない感想。
ただ、まだButterflies以降に出たCDなどを買っていない。バンプは後ろのほうのトラックが気になるから盤で手に入れたいと思ってきたのに。今回のライブを経て、新しく出るなないろを買いたい気持ちが生まれている。これも久しぶりの感覚!

リリースツアーじゃなかったの、PATHFINDERか。行きたかったな。タイムラインの盛り上がりだけ見ていた。親の許可が必要だった時分だったのに許可が降りなくて行けなかったんだ。その前の20は別のライブと被っちゃって日程的に行けなかった。行きの電車のなかで楽しみと後悔が同時にあって複雑だった。一番最近あったaurora ark(←arcじゃないほう、覚えられない)のときは行けない訳ではなかったのに気分が盛り上がらなかった。
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Silver Jubilee、すごい30分だった。見逃さなくてよかった。藤くんの「ハローどうもよろしく」は、Hello World!の歌詞に「ハローどうも僕はここ」って間に「どうも」を挟む人の言葉だなあと受け止めたし、ちゃまのいるFlareだった。ちゃまはポンツカに復帰しているけれど、返事が「はい」だったり、どうしてもよそよそしさがあって、ちゃまのタイトルコールとかメール読みを聞ける日はなかなかこない(聞き逃してる可能性はある)。MVやSONGSで3人だったFlareにちゃまがいるのはそれだけで安心感があった。これからのバンプはもう4人だし、大丈夫なんだ、という目印になってくれるみたいだった。最後の曲がサザンクロスだったの、2014年から強く届くメッセージだった。RAY全体通してあるような音の重さがとても好き。RAYの音ってRAYの音でしかないなと思う。まさかここで聴けるとは。サザンクロスは最初と最後の音が特に好き。全部の音が混じりあって強く刺さる濁りをもった重たい音になっている。曲を通して、そのなくてはならない重さがずっとある。ものすごく「いま」を切り取った曲なんだと思う。「どんな今を生きていますか 僕の唄が今聴こえますか」なの、聴いている瞬間にとって いつでもそれは「今」でしかなくて、いつ聴いてもその「今」は聞こえている。またすぐに聴いていない時間に戻ってしまうし、その時間のほうが長いのだけど聞こえているその瞬間だけはいつでも「今」になるの、何年経ってから聴いても今のこととして感じられる曲。今、そしてこれからのBUMP OF CHICKENをギュッと見るためのすごい選曲だった。

1. アカシア
2. Hello, world!
3. Flare
4. Small world
5. サザンクロス

もともと、目の前にリスナーがいないライブへの恐怖心などを語っていた人たちが、無観客ライブをやっているのすごいことだ…「お茶の間でせんべいかじりながら観るもんじゃねえ」の発言(これいつの発言だっけ)とかしてた頃があり、観客の入った状態でテレビに出るようになって、無観客ライブをするようになった。大きな変化だ。
使う楽器や、音の感じなど音楽的な変化があって、ライブの形式も変化させていくなかで変わらずにそこにあり続ける優しさや感情の丁寧な掬い取り。藤原基央の深く変わらない優しさもすごいし、それを具現化しつづける4人ともすごい。これからも聴いたり聴かなくなったりまた戻ってきたり、バンプのことゆらゆらとずっと好きでいたいな。あ、もうポンツカまで時間がなくなってきちゃった。今日はおしまいです。バンプっていいからみんな聴くといいですよ。みんなもう聴いてるつもりでいるからおすすめするとかでもないか。4人が4人でいつづけてくれてありがとうございます。また結び直されたリボン。