2021年12月6日 ぼくの失敗

あらゆる施設が予約!予約して!!何月何日!何時に来て!それ以外は入れないよ!と言ってるのが窮屈でずっと嫌だ。去年の秋に上野動物園に行ったとき、予約より1時間くらい遅刻して行ったら「次は時間通り来てくださいね」と軽く注意を受けた。軽い叱責を受けるようなミスばかりしてるな、たまに「まあいいよ」「しょうがない、今回だけね」と許してもらえて、システムの抜け穴を作ってもらってどうにかなることがあるけど、たまに だな。人間がどうにかしてる訳じゃない部分が多いから、人間が許したくてもシステムが許してくれないことがある。狭間に落ちたときのどうしようもなさよ。

基本的に立てた予定から4時間くらい遅れて過ごしている。これが、他人が関わってくると5分遅れくらいになる。友人たちにはちょっと遅刻する人、くらいの認識をされているか あるいは友人のほうがもっと遅れてくるからかすんで遅れている事実が見えなくなってるかのどちらかだろう。お互い「ごめん!遅れる!!」と言い合って、本当に遅れてくるのは用意されていた結末みたいで面白い。

今日のところは1時間遅れくらいで済んだ。一人で行動する日だったから自分のなかでは遅れが少ないほうなのだけど、行く予定を立てていた図書館は入館に時間制限があり、なかなかぎりぎりになってしまった。そこからさまざまなルールと自分のミスでやりたかったことに次々失敗した。

そもそもよく迷子になる。初めて歩くような道も何となくで進んでしまうせいだと思う。地図見るのも下手だから、見なくてもいいやとなってしまって(よくない)そのまま迷子になる。千代田区にいて、千代田区内で移動するつもりだった。それなのに気がついたら中央区にいて、迷子になりながら移動していたら、港区にいた。地名を確認できた範囲でこれだから、ほかの区にも突入していたかもしれない。隣接する区がわからないからそれもわからないけれど。もう空も暗くなって 迷子になりながら、合ってるかわからない見当をつけつつ歩いていたら突然首相官邸前があった。いままで見た首相官邸のなかでいちばん面白かった。

たくさん警察官(と思しき人々)がいた。制服とかバッジとかわからないから推測の域を出ない推定警察官たちだ。推定警察官たちのことを観察しながら歩いたら、彼らは皆同じ靴を履いていた。ベルトがついているようなやつ。あれは支給されたりするものなんだろうか…ものすごく足の大きな警察官は特注だったりするのかな。みんな同じような格好をしているの、間違い探しみたいで見るのがたのしい。

警察官が乗る自転車に憧れがある。赤く光る棒を挿す部分がついてる自転車。それも左右で1本ずつ挿せるようになってるやつ。あれに乗ってみたい。その辺で拾った棒とか挿したい。何も挿さなくてもたぶんあれに乗れたらたのしいと思う。警察官はいいな、あの自転車に乗れて。と、ここ2年くらいずっと思ってる。それなのに、今日見かけた警察官(推定)の自転車にはそのパイプがついていなかった。折りたたみ自転車だとつけられないのかもしれない。あの警察官にはなりたくない。

インターメディアテクという博物館に行ってみたい。これも2年くらいずっと思ってる。今日は歩いていける距離まで行ったのに、休館だった。途中まで歩いて気付いた。それなら、と無印良品を目指した。(まだ入館できない時間だったこともある)そうして地図に頼りながら銀座の無印良品にたどり着いた。でかい。6階ぶち抜きで無印良品だった。ホテルすらある。こないだオモコロチャンネルでやってた無印良品の回のことを思い出しながら、図書館に入るときに使いたい透明なカバンを買いたかった。ひと通り見て回ったあと、どうやらそれはないらしいことがわかった。聞いたところ、随分と前に生産終了してたらしい。とりあえず持ってたボトルに水を汲んで、無印良品をあとにした。(無印のボトルじゃなくても水汲んでいいらしい!)

無印良品を出ると外はもうほとんど真っ暗に近かった。夜になっても街灯やビカビカの看板や掲示板、電飾がたくさんあるから、真っ暗な時間と見え方はほとんど変わらないくらいの暗さだった。誰でもそうなのかもしれないけど、私は暗くなると必ずといっていいくらい迷子になる。明るいうちでもまあまあ迷子になりやすいのに、暗くなるといっそう自分のいる位置を見失いやすくなる。バンプの新世界(MVがキラキラの街のアニメーション)を流してMVぽい景色を目に入れながら、地図が指しているらしい方向に進んだ。たしか途中まで合っていたはずなのに、もう一度確認したときには地図が指す方向とは真逆の場所にいた。落胆しつつ、道を引き返す。ずっと知らない道。

そのままテクテクと歩いていたら知ってる道に出た。知ってる道に出会えたうれしさがありすぎて、行き先を間違えた。知ってる道から図書館Aに行くはずだったのに気が付いたときには図書館Bを目指していた。図書館Bはもうすぐだ🎶と到着を感じていたのに、私が行きたかったのはもっと先にある図書館だった。ありゃー。再び落胆しながら、地図に頼ってたぶん合ってそうな道を歩いた。道に刺さってる地図のほうがGoogleマップよりわかりやすいかも。世界の向きが決まってるから。Googleマップだと今向いてる方向がどっちかすぐ見失っちゃうから。都心だと特に目印が見つけにくい。ここに表示されてるスギ薬局ってどれなんだろう…みたいに迷う時間がたくさんある。道に刺さってる地図に、目的地周辺らしき場所が書かれているのを見つけたときは本当にうれしかった。安堵。迷子の終わりが見えた安心。

やっとのことでたどり着けた目的地。アナウンスが入る。「本日の(やりたかったこと)の受付は終了しました」あ"ーーーー!!!もう!!迷子になって遅れているうちにやりたかったことが果たせない時間になっちゃった。迷子になってないで帰ればよかったよ、それなら!

疲れちゃったな、明日にでも取り返せるかなあ。今日の失敗たちを刻むような日記。同じ失敗をくり返さなくても、失敗の種類って無数にあるからまた新しい失敗しちゃう可能性はず〜っとあるの、イヤだ。あー、時間の間でがんばります。(おわり)