2022年1月25日 萩原朔太郎と「館」

萩原朔太郎の「月に吠える」 初版無削除版、前橋文学館にて無料公開 29日から 「表現の自由 考える契機」:東京新聞 TOKYO Web

萩原朔太郎の月に吠えるの初版無削除版が2月5日まで無料公開されるらしい。日程的には行けるし、今年は車を運転して前橋に行くことが目標だけど2月5日までにそれが達成できそうにない。いまは遠出するのなかなか怖いし。こんな版があったことも知らなかったし、月に吠えるのレプリカ版とか草稿とかは偶然古本屋で見つけて買ったけれど萩原朔太郎について知らないことばかりだ。高校の国語の教科書と便覧で見たときからずっと好きだけど作品ばかり見てる。朔太郎の作品でいちばん知られているのって「こころ」だったりするんだろうか。なんとなく聞いたことあるかも、となるくらいだとたぶんいちばんだろうな。テルーの唄(作詞:谷山浩子)の原案にもなってて「こころをばなににたとへん」から始まる詩。

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初めて読んだ「死なない蛸」の感覚がうっすらまだ残っている。散文詩自体ほとんど読んだことがないときに読んだから、最初は「これが…詩…?ほんとに?」とわからなかった。それで便覧開いたら美しい人間がいて、すぅっと吸い込まれるみたいに好きになった。若い頃の美しさも年を取った渋みも、もちろん詩たちも、知れば知るほど好きになる。春の描写が好き。「みつちりとふくれてしまつた」とか「あいにくうしろには春がわらつて居た」とか切り抜いて見ても好き。詩の流れのなかで見るともっと好き!

字もかわいい。鎌倉文学館マボロシヲミルヒトという萩原朔太郎の展示をやっていたときに校外学習で偶然立ち寄り、胸がたくさんときめいた。校外学習だから長くは居られなくて、はじめてパンフレットを買った。一緒に行った班のみんなは興味ないか、興味ないフリしてた。あのときがいちばんいい鎌倉文学館だった。こないだ鎌倉文学館でやってた芥川龍之介の展示、結局見に行かずじまいだったな。博物館・美術館・文学館その他さまざまな展示が開催されては知ったり知らないうちに終わっていく。

過去に糸井重里を美術館で見かけたことがある。非常にはっきりとわからない展に行ったらちょうどいた。

https://twitter.com/itoi_shigesato/status/1210068469850361857?s=21

糸井重里はたくさん美術館とか「館」に行っていそうな勝手なイメージがある。

たくさん「館」に行く人たちって年間でどのくらい行くんだろう。毎週のように行ってる人たちはたくさんいるとして、毎日のように行ってる人もいたりするのかな。というか、そもそも仕事だったりする人たちもいるか。働いている人たちって、自分の勤めてる以外の「館」にも行ったりするのかな。ほかの国にどのくらい「館」とか「園」(動物園、植物園ほか)があるかわからないけど、行くか迷える場所がたくさんあるのはありがたい。どうしようかな〜って悩んでる時間もたのしい。行ったらもっとたのしい。そういえば2年くらい前に井の頭自然文化園に行ったとき、水辺のエリアがやってなくて使わなかった半券がまだ財布に入ってる。まだ使えるのかな。