2022年4月1日 嘘の面白さ

ウソのワークショップに参加した。面白法人カヤックが主催し、オモコロの山口むつおがゲストとして登壇していた。

山口さんの話のなかでは小説やゲームなどのフィクションを「バレない嘘」と呼んでいたのが印象だった。ときどき「フィクションってどうせ嘘じゃん」という言説を見かけるが、これらは嘘ではあるが没入できる「バレない嘘」なのだ。

【ウソのワークショップで面白かったところ】

・トラがちっちゃくなったのがハチ(藤田匠)

・裸で耳がロバの王様おったら…(山口むつお)

ウソの信憑性を上げよう(=バレにくいウソを作ろう)としていた面白法人カヤックの人たちに比べて、山口さんの嘘はバレていることが前提となっているような気がした。ウソであるからこそめちゃくちゃやっているのが面白い。めちゃくちゃなのに妙な納得感がある嘘の雑学の面白さは何だろう…

 

初めて好きになったバンドをもう好きではないことを後ろめたく思い続けている。もはや好きではないと自覚してから10年近く経っているというのに。好きだったのはたった2〜3年ほどだった。ずっと好きでいるつもりだったのに。ファンクラブにも入って、ラジオやブログを楽しみにした。クラスメイトは誰も知らないバンドだった。近所のお姉さんも同じバンドを好きだと教えてもらい、何度かライブにも行った。国際フォーラムとか横浜アリーナとか。繰り返し聞いたラジオはまだ頭に残っていて、たまに鳴る。初めて好きになったから、いろいろな初めてをそのバンドで経験した。初めて買ったCDはシングルもアルバムもそのバンドだった。

最新を追うことが、好きの意味であるとしたら、もう好きではない音楽がたくさんある。活動が終わってしまって最新を追えない音楽もいくつもある。そのとき好きだったことと、いま好きであるかどうかの見分けがつかない。いま初めて聴いたとしても好きにならないだろうな、と思いながら当時好きだった音楽を聴くのは少し寂しい。

 

愛のことば聴いているとセピア色みたいな情景が浮かぶなあと思っていたら、MVがそういう感じの色なんだった(過去に見たことがある)。自分のイメージにぴったりのMVだったのか、MVの印象を思い起こしていただけかわからなくなった。

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