2023年11月3日〜5日 刑務所・肋骨・カネコアヤノ

11月3日

府中刑務所の文化祭に行った。

アンチナタリズム天国GOLD(2019年8月)で知ってからずっと気になっていた囚人の焼いたでっかいパンを買えた。パンの密度が高くぎっしりしていて味はシンプルだったから、家に帰ってからはちみつとクリームチーズ乗せて食べるのが最高だった。

刑務所ツアー(プリズン・アドベンチャー)もぎりぎり参加できた。ゴゴゴ…と入り口の大きくて重そうな扉が開いて、ロープにしたがって歩く。所内に入る前に所持品をすべて袋に入れて結束バンドに入れなければならない。主に作業場を見られるコースになっていた。刑務官からの説明などはなく、自由に見られるようになっている。注意書きは日本語の他に中国語や韓国語、インドネシア語ウルドゥー語などがあった。

刑務所内にも四季がありそうだった。春夏秋冬それぞれに咲く花や木があって、大きく育った金木犀がまだ咲いていた。

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刑務所の壁の曲線かっこいい。

中野とか貝塚にあるらしいキャピックショップも行ってみたい。12月には全国矯正展があるらしく、府中刑務所のパンがまた販売されるらしい。

11月4日

方向音痴なのに道案内する役割が与えられてしまって緊張した。多少迷子になったような気もするけど、同行者が楽しそうにしていたからよかった。散歩は楽しい。街がグラデーションみたいに移り変わっていくのがわかる散歩は短時間でも満足感がある。

こういうことをしているといつかアカウントがバレると思う。隠しているわけじゃないけど見ないでー!見つけてもわたしに言わないでー!

11月5日

4年ぶりにカネコアヤノを見て淋しくなった。耳の調子がそんなによくなかったから確かな判断ではないかもしれないけど、あってほしい音がそこになかった。あったものがなくなるのはいつもさみしい。

いままで見てきたのとは違う音が鳴っていて、自分で思っていたよりもBobさんがさりげなく好きだったのだとわかった。本村さんはわかりやすく好きだったからいなくなると知ったときから淋しかった。

誰が叩いてるのかよく知らないけど、自分で解釈していたドラムとはぜんぜん違う存在感だった。もっと下から支えるみたいなドラムが聞きたかったのに、かなり前に出てくるドラムだった。特に「車窓より」のドラムが前に出過ぎていて手数が多い違和感を引き摺ってしまって楽しめない時間があった。でも「退屈な日々にさようならを」のドラムは好きだった。

「季節の果物」は、今までちゃんと聞こえていなかった歌詞がライブでようやく入ってくる感覚があった。でもまだちゃんと入ってなくてうっかりすると離れそうになる。

「りぼんのてほどき」も「わたしたちへ」もすごくよかった。「わたしたちへ」の途中でこれで最後だとわかる感覚があって、きちんと終わりがあることがうれしかった。またいつか見に行くとしてもしばらく先になりそうだけど、いい終わり方だった。アンコールがなくてよかったと思うライブは初めてだったかもしれない。

終演後、退場の指示を待っている間に周りの人たちの感想が聞こえてきたけど自分とぜんぜん違うから勝手に分かり合えない気持ちになった。好きなものが一緒かもしれない!と期待した後に大きなすれ違いを感じると、必要以上に距離を感じてしまってよくない。

普段は影絵をやっている(らしい)人たちが、ユーラシア大陸の品々を売っていた。ウズベキスタンのノートとかいろんな国のビンの蓋とか。そんななか一際異彩を放っていたのが肋骨レコードだった。

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初めて見た。本物を見られるとは思ってなかった!驚いているとファイルから出して見せてくれた。レントゲンを何枚か重ねたものに溝を掘っていると思っていたのに、何枚か重なっているようには見えないくらい薄かった。(ソノシートより薄い)

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(後ろの影絵と重なってよくわからない写真)

レコードをちゃんと触ったことすらないのに買うのは管理のリスクが高すぎるし、これにぽんと6000円出せるほど余裕がないから肋骨レコードは買わなかった。ウズベキスタンのマッチを買った。先端の火がつくところが小さくてかわいい。

珍珍のライチジュースが美味しかったからまた買った。美味しすぎて2〜3缶買っちゃおうかと思ってたけど、1缶250円だったから怯んで1缶しか買えなかった。

1日くらい休もうと思っていたのに楽しくて休めない3連休だった。