2021年10月4日 知覚とユーモア

BIGSUN通信 Vol.1の原本の送付をお願いした!昨晩のスペースで勇気だして参加して、欲しかったって言ってみてよかった。たくさん好きなことも伝えられた気がする。緊張した!送られてくるのたのしみにしてる!!

キングオブコントの決勝戦アーカイブちょっと見た。蛙亭のコントって性欲が表に出てるみたいなやつしか知らなくて苦手意識もってたけど今回のは好きだった。ハイ_ポールに出ていたときの生々しい嫌さみたいなもの感じなかった。漫才は好き。男女を逆転させて自然に収まっているみたいなところがいいなあと思う。

ザ・マミィの髭の人と巨匠(かつてキングオブコント決勝に出たりしてたコンビ)の髭の人のこと同一人物だと思ってたけど違うんだ!髭のおじさんたいがいいっしょに見えてるのかな…あとジェラードンハナコどっちがどっちのトリオかっていうこともよく忘れちゃう。

何となくコントよりも漫才のほうが好きだなーと思ってるのは、視覚よりも聴覚から面白さを感じやすいからだったりするのかもしれない。視覚優位の人と聴覚優位の人集めて傾向調べていたりしないかな。(ここから引用だらけになり長くなります…)

ci.nii.ac.jp

違うけど何かあった。ASD者と定型発達者の視覚とユーモアの楽しみ方の違いについての研究に触れられてる。

ASD者は①人物の顔以外の部分を注視すること,②大きい動作に笑いを表出すること,③コント刺激の方が,漫才刺激よりも面白いと評価することがわかった。」

視覚とユーモアの関連については言えるっぽいけど、そこまでしかわからないかー。視覚や聴覚とユーモアについて調べようとするとASDの全体や部分についての論文が上のほうに出てくるのは、たぶん研究のときの比較対象として比べやすかったりするからなのかなあ、よく読んだらわかるか。

自閉症スペクトラム障害者はいかに言語的やりとり及び視覚的補助要素のあるユーモアを楽しむか─ 視覚による情報入力・面白さの評価・笑いの表出に焦点を当てて─ [PDF]

ちゃんと読んだら絶対面白いやつだ!「構造的不適合」「精緻化」というのがキーワードになりそう!(途中まで 4/22 しか確認できていない)

ASD者における構造的不適合の評価という認知的な処理に注目した研究を行った。構造的不適合とはユーモア刺激となる状況を構成する要素の組み合わせやパターンと,長期記憶に貯蔵された関連する知識や常識との乖離と定義され(略),構造的不適合の評価が行われなければユーモア体験はされないことが明らかになっている。」

「構造的不適合について,認知的な処理が容易なスキーマレベルの構造的不適合と,認知的な処理が困難な概念レベルの構造的不適合の2種類がある」

スキーマレベルとは,評価する際に状況を構成する諸要素の位置関係と長期記憶に貯蔵された関連する知識や常識と乖離が,視覚的に理解される必要がある構造的不適合である。(略)一方,概念レベルとは,評価する際に状況を構成する諸要素の因果関係と長期記憶に貯蔵された関連する知識や常識と乖離が,言語的に理解される必要がある構造的不適合である。(略)ASD者は両方の構造的不適合の評価が可能である。」

「動的な刺激に対するASD者の認知的な処理の特徴として,ASD者は聴覚的情報を処理することに困難さを有し,視覚的情報を処理することの有意性が指摘されている。そのため,懲悪的な情報である言語的なやりとりのみのユーモア刺激では,TD者と比べてユーモア体験がされにくいと考えられる。その一方で,言語的なやりとりだけでなく,さまざまな小道具や動作などの視覚的補助要素を多く含むユーモア刺激においては,視覚的な情報からやりとりの内容を補うことが可能であるため,ASD者はTD者と比較したとき,ユーモア体験の様相が言語的やりとりを中心とした刺激と異なると考えられる。」

ASD者が視覚による情報入力において,モニターや光などの視覚的補助要素に注目することが考えられる。(略)ASD者がTD者に比べて人に視線が向きにくく,人以外の物体などに視線が向きやすいという特性を有する(略)ASD者はTD者と同じ状況にユーモア体験をしている際も,視覚から入力している情報が,TD者と異なると考えられる。」

「精緻化とはユーモア刺激に関係する様々な事柄を想像することであり,精緻化が多く行われるほど,強いユーモア体験がされる(略)ASD者は登場人物の心的状態を想像しにくく,ユーモア刺激のその後のストーリー展開を想像しやすい」

「(李らは)ASD者が精緻化において自己の経験と結びつけた共感的な想像をしにくい可能性を指摘した。自己の経験と結びつけた共感的な想像をするためには,他者のおかれている状況や心的状態を理解し,それに関連する事故の経験を想起する必要がある。しかしながら,ASD者において,他者の心的状態を理解することが難しいことや,自己に関連したエピソード記憶の想起を行わないということが指摘されており,他者と自己をと結び付ける共感的な精緻化を行わないという先述の指摘を支持している。」

「(ここからはあとで…!!)

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自閉スペクトラム症児のユーモア体験における笑いの共有と表出の検討

これたぶんめちゃくちゃ面白いことが書いてあったと思う!あとでまた読みたいな

ASD者は定型発達(以下TDとする)者とは異なるユーモア理解をし,面白さを評価していることが明らかになった.1つ目は,ASD者はTD者とは異なるユニークな概念的不適合さに注目してユーモアを評価していることである.TD者は発言者の意図や比喩表現をくみ取り,自分の経験に重ね合わせ共感的評価をしていた.一方で,ASD者はその表現がその場で使われるという不適合さに着目し,自分の経験と重ね合わせた共感的評価をしなかった.2つ目は,ASD者は声や表情,動き,小道具などのより具体的なものを通して面白さを感じることである.3つ目はTD者が作り手の意図やネタ作りの過程を総合的に評価していたのに対し,ASD者はネタの内容だけに注目していたことである.4つ目は,ASD者は社会的に望ましくない事象を言葉に表出することに面白さを感じることである.このように,李らはASD者のユーモア理解を遊戯的ユーモアに焦点付けTD者とは異なる「ツボ」があることを明らかにした.」

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ASD群は笑い表出においてはTD群よりも高かったにも限らず,面白さ評価においてはほとんど変わらないということは,ASD群の笑い表出と面白さ評価が一致していないということになる.(略)ASD群はTD群に比べて,演者の表情や動き,声や音に注目し面白さを評価していた.」

「本研究で明らかになったことは,①ASD児は人の表情や動き,声や音といった具体的な視覚的・聴覚的情報に面白さを感じること,②ASD児の笑い領がTD児に比べ多いこと,③ASD児は他者の笑いにつられ笑い量が増加すること,④ASD児は笑いの表出を評価にギャップを持ちやすいこと,の4つであった.」

ASD児は他者との開かれた環境下や集団場面において,他者と笑いを共有することに困難さを持つことが考えられる.(略)笑う箇所を適切に選択することや周囲の笑いの状況に合わせて笑いの程度を調整することに困難さは見られるが,他者との情動を共有することの前提として,笑いの量を一定量所有している」

聴覚と視覚はセットで考えて、どちらにもユーモアを感じる傾向があるASD児の話。視覚・聴覚とユーモアをあまりバラバラに考えないのかなあ…TDにしろASDにしろ。当初の関心はあまり解決されなかった。ASD→コント、TD→漫才に対するユーモア体験や笑いの表出が傾向としてありそうだから漫才が好きなことは比較的TD的な感覚なのかなあ、というのがいまのところの見解。残りや他の論文読んで十分変わり得る弱~い見解。あと、視覚に着目するとしてもどこを見てユーモア刺激を受けているか、ということが違うらしいからそこも含めて検討しないといけない問題っぽい!

面白いけど、ぱっと読んでまとめるようなことやる内容じゃなかった気がする。今日はずっとぼーっとしているし、もう眠たくなりはじめているからちょっと難しいと思って適当に引っぱってくるだけのやつをやりました。自分でもあとで読み返したい日記になった。日記?日記ってなんだ。夜の調べもののコーナーになっちゃった。